転倒時に手をついたときなどに、手首に強い痛み・腫れが出現。ときに変形が見られます。痛みで手首と指が動かせなくなり、しびれが生じることもあります。骨折はレントゲンでほぼ診断できますが、時にCTやMRI等が必要となる場合があります。
治療は骨折部の転位(ずれ)が少ないものであれば外固定(添え木、ギプス等)の保存療法を、転位が大きくても整復後に許容範囲での外固定が可能なものは保存療法で治療可能です。保存療法で治療が難しい場合は手術療法になります。一般的にチタン製のプレートとスクリューで固定します。
当クリニックでは伝達麻酔(鎖骨の上から局所麻酔を注入して患肢全体を麻酔します)で手術を行い、手術時間は約1時間です。術後1~3日程度の入院が必要となります。
イラスト入り説明(日本手外科学会 手外科シリーズ13. 橈骨遠位端骨折 から引用)

イラスト入り説明